<奥が深い、、、シン・ゴジラ>
「ゴジラでもビオランテでもない。本当の怪獣は、それを作った人間です。」
ゴジラvsビオランテ ー白神博士ー
出現した熊、言う事聞かなかったゾウ、保健所の犬猫たち、、都合で殺処分する人間は、まさに怪獣だと思います。
こんにちは、ニンニンです!
7月29日に公開された、ゴジラシリーズ 第29作品
「シン・ゴジラ」
新聞でも話題に。
庵野監督と言えば、言わずと知れた「新世紀エヴァンゲリオン」の監督。また、「風の谷のナウシカ」に出ていた、巨神兵の作画担当の一人。
このタッグにも興味があり、見に行きたいと思ってて、やっと行けました!
「シン・ゴジラ」
始まってから、終わりまでの フルスロットル感はハンパなかったです。
セリフの言い回しが、通常の1.5倍くらいのスピード。それ故に、聞き取り憎い部分もありましたが、ソレ込みの臨場感です。
これほどの臨場感がある理由としては、リアルに沿った作風だから ではないでしょうか??
エンドロールに、撮影協力 小池百合子・枝野幸男 氏の名前が飛び込んで来ます。
花森麓子防衛大臣役の 余貴美子さんは、防衛大臣であった小池氏をモデルにしたとか。セリフに重厚感があって目ヂカラ凄いです。
枝野幸男氏は、東日本大震災時の官房長官で、未曽有の事態に不眠不休で対応したことから、日本のジャックバウアーと呼ばれたお人です。
このお二人から、危機管理のときに政治家や役所の幹部がどういう動きをするかとか、どういう形で会議の段取りが進んでいくかと言ったような事を、お聞きしたそうです。
劇中でも、それはそれは、目まぐるしいほどの官僚の動き。
そして、自衛隊の全面協力が、さらにリアリティを掻き立てました。
自衛隊への緻密な取材により、武力や作戦も教科書通りと言って良いほどの内容で、自衛隊員からも絶賛されてるとか。
さらに、庵野監督ワールド全開の、面白いほどのカット割り。そんな所にもカメラを仕掛けてたの?というような画像が、バシバシ入って、それがまたスピード感をアップさせました。
ゴジラが移動する場所、攻撃個所も、「神奈川県川崎市武蔵小杉」など詳細に記述することで、どのくらい移動したのか、自分のところまであとどれ位なのか、、と、実に巧妙。
そして、ダン・ダン・ダン・ダン!ドンドン!!
どこかで聞いた事のある効果音。そう!エヴァンゲリオン!
(こんなのがYouTubeでアップされてました↓笑)
シン・ゴジラとエヴァの戦闘曲を比較してみた そして合わせてみた - YouTube
ここは、庵野監督のサービスだと思いました。笑
ドキドキがずっと続いたので、終わった後にあれ程の高揚感を得たのは久しぶりでした。「面白かった」です。
そして、ゴジラの通ったあとの
瓦礫、対策本部の緊迫感、放射線、犠牲。
3.11を思い出しながら。
今回、ゴジラは、これまでと違って、なんの理由もなく東京に上陸。
庵野監督は、ゴジラを通して、何を伝えたかったのか、、、と、深く考えさせられました。
映画を見た枝野氏は「3.11当時の官僚の頑張りは映画以上」とコメント。
「シン・ゴジラ」はただの怪獣映画ではなく、大人に向けた「新(あるいは神)・ゴジラ」だったんだと思いました。